RSウイルス感染症
RSウイルスとは?
RSウイルス感染症はRS(Respiratory Syncytial)ウイルスによる呼吸器感染症です。
このRSウイルス感染症ですが、2歳までにほとんどの児が少なくとも1度は感染するとされ、生涯にわたって何度も感染を繰り返します。
通常、2回目以降の感染はより軽症になることが多いです。
ウイルスの感染経路
感染経路は以下の2つになります。
- 飛沫感染
(病原体を含む咳、くしゃみ、会話などで生じるしぶき(飛沫)を吸入することで引き起こされる感染) - 接触感染
(病原体を含む唾液や体液、排泄物などに触れることによって起こる感染)
症状
例年秋から冬にかけて主に乳幼児で流行していましたが近年では、夏頃から報告がみられるようになってきています。
潜伏期間は2-8日(典型的には4-6日間)で、発熱、鼻汁などの症状が出現します。
多くは軽症で済みますが、初感染では20-30%の児が細気管支炎、肺炎などの下気道疾患を発症します。
典型的には咳嗽、鼻汁の増悪と共に陥没呼吸(喉仏の下や肋骨の下が呼吸に合わせぺこぺこと凹みます)、多呼吸、喘鳴(ぜーぜー、ヒューヒュー)、などの症状を呈します。
特に生後6か月未満、低出生体重児、基礎疾患を有する児(先天性心疾患、慢性肺疾患、免疫不全など)では注意が必要です。
治療
RSウイルスに効果あるある薬はありません。基本的には症状に合わせ去痰剤、気管支拡張剤、解熱剤などの対症療法を行います。
*基本的な予防法は日頃からの手洗い、うがいにあります。
受診する目安
- 発熱が続く
- 食事や水分摂取はできない
- 元気がない、顔色や唇の色が悪い
- 胸がぺこぺことへこむ(陥没呼吸)
上記の症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。
- ※診療科により休診の曜日があります。
詳しくは医師勤務表を確認お願いします。