みずぼうそう(水痘)
みずぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、特徴的な発疹をもった疾患です。
感染経路は空気感染(病原体を含む咳、くしゃみ、会話などで放出した飛沫から水分が蒸発し、飛沫核となり、その飛沫核が空気中を浮遊し吸入することによっておこる感染)が主です。
症状
潜伏期は14-16日で、通常発疹が初発症状です。発疹は全身性で掻痒を伴い、紅斑、丘疹を経て短時間で水疱となり、痂皮化(かさぶた)します。
また、数日にわたり新しい発疹が次々と出現するので、急性期には紅斑、丘疹、水疱、痂皮化が混在してみられるのが特徴です。
発熱は38℃前後で2-3日続くことが多いです。
感染力について
他者への感染力は強く、発疹出現1-2日前から全ての水疱が痂皮化するまであります。
合併症について
主な合併症は皮膚の二次性細菌感染、肺炎、中枢神経合併症(無菌性髄膜炎から脳炎まで)などがあります。
本症は小児よりも乳児、成人の方が重症化する傾向があります。
治療
水痘帯状疱疹ウイルスには抗ウイルス薬があります。
ただし、健康小児においては、多くの場合自然軽快しますので抗ウイルス薬を使用する必要はありません。
適応となるのは下記の通りです。
- 1. 新生児、乳児(生後12か月未満)
- 2. 12歳以上
- 3. 慢性皮膚/呼吸器疾患
- 4. 長期のサリチル酸製剤もしくはステロイド製剤の治療を受けている
- 5. 妊婦
- 6. 免疫不全状態
予防接種
みずぼうそうを未然に防ぐには予防接種が一番です。
予防接種は定期接種で日本小児科学会は1歳から3歳までの間で3ヶ月以上の間をあけて2回接種を推奨しています。
- ※診療科により休診の曜日があります。
詳しくは医師勤務表を確認お願いします。