お子様の皮膚のトラブルについて

小さなお子さまの皮膚は、まだ発達途中にあるため成人に比べてバリア機能が弱く、皮膚のトラブルが生じやすい状態にあります。

以下のようなトラブルがお子さまに見られましたらご相談ください。

あせも(汗疹)

高温多湿の環境下で大量に汗をかいた後に、皮膚にでる細かなブツブツがあせも(汗疹)です。

汗をかきやすい夏に多く、小児に発生しやすい疾患です。

対処法

  • 1.通気を良くしたり、室温調節等の生活環境を見直す。
  • 2.吸水性の高い衣類を着たり、こまめに着替える。
  • 3.濡れた温かいタオルなどで体を軽く拭く。シャワー浴で皮膚を清潔に保つ。
  • 4.スキンケアだけでも治りますが、痒みがある時には湿疹に準じた治療を行います。
  • 5.治療にあたっては症状に応じステロイド外用薬を使用します。

症状が改善しない、もしくは増悪する場合は医療機関を受診しましょう。

おむつかぶれ

乳児は軟便で排便回数が多いため、それが皮膚への刺激となり発赤や赤いブツブツができたり、ただれたりしてしまいます。

特に夏場はむれやすいため、悪化しやすくなります。

時にカンジタ皮膚炎(真菌)の可能性もあります。

対処法

便や尿などの刺激をなるべく避けるため、こまめなオムツ交換に気をつけ、可能であれば臀部のシャワーや洗面浴が望ましいです。

オムツ交換毎に保護クリームを塗布しましょう。

ただれてしまった時や改善しない時は医療機関を受診しましょう。

脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)

生後2~3ヶ月頃に皮脂が過剰に分泌されることによって起こる皮膚トラブルで、頭皮、顔(特に眉毛部、額部)にカサカサ、赤いブツブツ、ひどくなると黄色の厚いかさぶたが付着します。

対処法

軽い場合はスキンケア(石鹸やシャンプーを泡立てて顔や頭皮をしっかり洗い、よく洗い流す)だけで改善していきます。

また、頭部に付着するかさぶたは皮脂の分泌が落ち着く、3ヶ月くらいまでには自然に症状は軽くなっていきます。

接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)

いわゆる「かぶれ」です。乳児はよだれや食事が刺激になり口の周りが赤くなったり、ブツブツができます。

対処法

よだれや食事の後は口周りを濡れたガーゼ等で拭き取り、保護クリームを塗るなど、こまめなスキンケアに気をつけてください。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は慢性的もしくは繰り返し皮膚の痒みや湿疹(炎症)が症状としてあらわれる病気です。

湿疹は左右対称が多く、乳幼児では顏や頚部に多くみられますが、成長するにつれて肘裏、膝裏などの四肢から体幹などへ広がっていきます。

対処法

治療の3本柱は、①スキンケア ②薬物療法 ③環境整備です。

①スキンケア

アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能が低下しているので、外部からの様々な刺激が簡単に皮膚内に入り炎症を起こしてしまいます。

そのため、スキンケアは非常に大事です。

  • 1.毎日お風呂に入りましょう。(湯船は36-40度が至適温度です。42度以上では痒みが惹起されます。)
  • 2.1日数回は保湿剤を使用しましょう。特にお風呂上りの肌がしっとりしている間に塗布することが重要です。
②薬物療法
  • 1.外用薬:皮膚の痒みや炎症を抑えるためにステロイド軟膏やタクロリムス軟膏が用いられます。
  • 2.内服薬としては痒みを軽減させるために抗ヒスタミン薬を使用します。
③環境整備

乳児期以降のアトピー性皮膚炎ではダニ、ほこり、ペットの毛などの環境アレルゲンによって症状が悪化することがあります。

そのため部屋の掃除、寝具の洗濯などはこまめに行いましょう。

鶴見 京急鶴見 小児科 さなだ医院で実施している乳幼児健診・予防接種のご案内

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